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2000年 2月 時 代 1月30日、年初め恒例のよせなべコンサートを無事に終えた。今年で20回目だ。見かけは、たんたんと続いてきたコンサートだが、出演者にもお客様にも楽しんでもらえるよう、実はけっこう気を遣ってきた。もちろん反面その気遣いが楽しくもあったけれど、思えば新年早々からノンビリできず、レッスンや練習に追われ、時節柄、風邪などとも闘いながらの20年でもある。もっと別の時期に、という声も聞かれるが、この寒いときだから「よせなべ」なのだ。 20回というと、生まれたての赤ちゃんが成人式を迎えるわけである。私はあの第1回から変わっていないし、20回付き合ってくれた人たちも変わっていない。プログラムの型も同じ、運びも同じ、と思うのだが、最初のころに参加した小学生が突然子供の手を引いてやって来たりする。慌てて昔のプログラムを取り出し、見る。手書きの私の字、出演者紹介の内容、同じようで同じではない。ああ、年月が見える! コンサートでは、いつも出演者と観客が一緒に1曲歌っておヒラキとなる。今年は、中島みゆきの「時代」。あのときの失敗が今日の私をつくり、あのときの感動が今日の糧となっている。そして、あのときの出会いが今日の私たち... 音楽することの喜びと楽しさ、幸せに感謝し、続けられる力を信じつつ、よせなべコンサートは一期一会の精神を心に留めて、来年2月4日第21会≠フ開催を予定している。 |
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