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2000年 4月 春の唄
野口雨情 詞/草川 信 曲 桜の咲く季節となった。今年は開花が早いとか遅いとか毎年言われるが、その時期が結局一週間もずれる、ということはまずないようだ。自然はすごい(エライ)! 私ごときは、予定が一週間遅れ、十日遅れなんて日常茶飯事であるから。 桜の花の下では、心までうっすらピンク色に染まる。「うぅーらぁーら」である。決して、「うっらっらぁ うっらっらぁ」ではない! パイプオルガン連続演奏会T―ふたつの風の音―を目前にして、「うぅーらぁーら」という気分になれるのはうれしい。つまり、座席が7割方埋まりそうなのである。いろいろな方にお世話になり、いろいろな方から申し込みをいただく。チケットを購入してくださる方々の中には、普段ほとんどコンサートへ足を運んでいない方、パイプオルガンを聞いたことのない方、東京芸術劇場を知らない方もいらっしゃる。そうした方々が「オルガンを聴いてみたい」とお電話くださる。中には、手風琴の音楽会≠ニおっしゃった粋なご年配の方も...。そして、つくづく思うこと。「世の中には、心豊かで文化意識の高い方がなんと多いことか。」知らなかったステキなものに接してみようと即行動に移す方々。 皆、実は待っていた(待っている)のかもしれない。良いコンサートを、心豊かになれる時間を。邪魔するのは、慣例、惰性、怠慢に浸って動かず、ウロウロしている行政側、企画側ではないか。良質の企画には、人は付いて来てくれる。今、企画室オールマイティのコンセプト「心豊かな空間創り」が求められている、このパイプオルガン企画はその入り口の一つである、と思うとき、私の中で「ああ大変!」に代わり「始めて良かった」という気持ちが生まれ、どんどん大きくなってきた。これは続けるぞ! 東京中の人たちに、東京の文化財産=東京芸術劇場とそのパイプオルガンを知ってもらおう! 『続・ふたつの風の音』、来る10月27日(金)に開催決定!『ふたつの風の音』に参加してくださる皆様の顔が、どなたの顔さえ みなうらら(3番歌詞)でありますように。 |
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